クローゼットの中に納まりきらないジャケット類は、ハンガーラックを寝室に置いて収納していましたが、寝室もそんなに広くないので少しラックが邪魔になっていました。さらには、みと(柴犬)のベッドも床に置いてあるのでクローゼットの扉を開るときに邪魔になってしまいます。
なんとかその状況を改善できないかと考えて、天井吊りハンガーパイプを取り付けることを思いま付きましたが、なかなか条件に合った品を見つけることができずに1年以上経ってしまっていました。
ジャケット類を収納していたハンガーラック
今回は、オーダーメイドで購入して取り付けたハンガーパイプで、寝室のクローゼット周りをとてもすっきりさせた事例を紹介します。
天井吊りハンガーパイプのバリエーション
天井吊り用のハンガーパイプはいくつかの種類があって、メーカーによって設定されている寸法は異なります。
寝室の天井に設置するのにちょうどいいサイズのものを探した時に、調べた商品を紹介します。
コの字型タイプ
1本のパイプで構成されているハンガーパイプで、ジョイント部分がないので見た目がすっきりします。つなぎ合わせができないので、長尺の仕様には対応していません。
調べた限りでは、120cmが最大のものでした。
耐荷重:10kg
ジョイントタイプ
短めのパイプをコネクタで繋げて組み立てるタイプのハンガーパイプ。
パイプを継ぎ足して長さの調整ができるので、パイプを4本繋げて幅178cmまで広げることができます。コネクタの部分が少し段差になりますが、使い分け次第ではそれほど気にはならなくなります。
耐荷重:10kg
リンクの商品では、ハイプ3本以上になると高さは26.5cmのみの仕様となります。
耐荷重:10kg
E字型タイプ
3つの支持材によって長尺スパンに対応したハンガーパイプ。
カーテンレールのシェアが国内トップであるTOSOが販売しているハンガーパイプは、形状が他とは異なっており、側面が直線で上下が円弧になっています。
下から見上げた時にスリムに見えることに配慮した形状や目立ちにくい固定ネジなどデザイン性に配慮がなされています。
高さは15cm、25cm、45cmの3種類があります。
耐荷重:10kg
同じような商品ですが、こちらは角パイプのスクエアな形状でデザインされています。ジョイント部分がコンパクトに目立たない納まりになっているので、見た目がかなりすっきりしています。
幅も240cmまで対応しているため、設置場所が確保できれば収納量を格段に増やすことができます。高さは45cmのみの仕様です。
耐荷重:20kg
4本脚タイプ
もっとも広範囲にハンガーパイプを設置できる4本脚タイプ。
4本の支持材で支えるため、360cmまでの長尺スパンに対応しています。広い設置スペースが必要になるので、商品ラインナップとしては多くありませんが収納量は格段に増えます。
耐荷重:10kg
L字型タイプ
壁と天井に取り付けるL字型タイプ。
壁から支持が取れる範囲なので、設置位置は制限されますが、部屋の隅部分で天井面のみで設置スペースが確保できない場合やパイプを最小限にして、シンプルに見せたいなどの要望に適しています。
商品ラインナップは天井設置タイプに比べると少なく、既製品では45cmのみが確認できました。
耐荷重:10kg
オーダーメードのハンガーパイプ
オーダーメードハンガーパイプ
toolboxのハンガーパイプはフルオーダーメイドとセミオーダーメイドがあって、パイプや連結部品が個別に販売されているので自由に組み合わせて長さを調整して作ることができます。
設置する場所の条件に合わせてハンガーパイプの形状を選択できるので、F字型やT字型のように既製品ではあまりない形状にも対応が可能です。
形状も、コの字型、T字型、E字型、L字型があり、壁や天井に取り付けるフランジやパイプの接続部分のエルボも部品で販売されています。
水平パイプは、L=50cm、100cm、140cmがあって、それぞれの長さのパイプを組み合わせて綱けることができます。最大幅は140cm+140cm=280cmまで対応できます。
高さは、H=10cm、15cm、20cm、25cm、30cm、50cmとバリエーションが豊富で設置条件に合わせて選ぶことができます。
そして、フルオーダーメイドにも対応しているので、自分の希望に合った形状で寸法を作ることができます。いろいろ探した中で、フルオーダーメイドでネット購入できる商品は“toolbox”以外にはありませんでした。
我が家では、結構早い段階でここのHPにたどり着いてはいたのですが、オーダーメイドの受注商品は「こちらの商品は現在ご注文いただけません。」となっていて購入することができませんでした。
次回の販売予定日が記載されていたので、その日に購入しようとしましたが、実際に販売されていたのか、すぐに売り切れてしまったのかは分かりませんが、なかなか購入することができませんでした。
そんな感じでしばらくの間ほったらかしになっていたのですが、久しぶりにHPをのぞいてみたら「販売中」となってたので、さっそく購入して無事に手に入れることができました。
結局、我が家はフルオーダーメイドにしたのですが、理由としては天井が少し高かったのでセミオーダーで作れる高さ50cmではハンガーパイプの位置が高くなり過ぎるので、高さを90cmまで下げたかったからです。
壁にL字型で設置することもできたのですが、片方の壁はエコカラットが貼ってあったので、ビスを打つときに割れてしまうことを避けて天井で支持する形状にしました。パイプの幅は、天井のスタッドの位置に合わせてW90cmとしました。
色は存在感を消して目立たせないようにホワイトを選定しました。
ハンガーパイプの設置前後
ハンガーパイプを寝室の一角に設置した後は、下のスペースが有効利用できるようになったので、みとのベッドを置けるようになりました。
ハンガーラックの脚が無くなってすっきりすると同時に、収納量も増えたのでとても満足のいくものになりました。
一人で取り付けると傾きの確認など大変なので、手伝ってもらうことをおすすめします。
ハンガーパイプ設置の注意点
ハンガーパイプの取付ける時に注意が必要なのは、下地材の位置を把握することです。
マンションの場合は、軽量鉄骨(LGS)で壁の下地材が構成されていることが多く、スタッド呼ばれています。木造の戸建てでは木材が使用されており、間柱という名称になります。
スタッドはの間隔は下地材のある場合、45cm程度で、仕上材を直貼りしている場合は、30cm間隔で施工されることが一般的です。端部などの間隔の調整が必要なところはもう少し細かくなっている部分もあります。
下地チェッカーを使って下地材(スタッド)の位置を確認します。
【下地チェッカー】
先端に磁石が付いていて、下地のビスに反応します。チェッカーを壁に押し付けると針が飛び出します。
ビスの位置が確認出来たら、そのライン上で針を刺して下地があるかどうかを確認します。スタッドがある場合は、針が刺さらなくなります。
今回は、寝室の隅にハンガーパイプを設置するので、L字型のパイプに合わせてを壁と天井にフランジをビスで取り付けます。
スタッドの位置が分かったら、パイプを吊るすためのフランジを壁と天井に取り付けます。ビスは4か所ですが、スタッドの寸法によってはビスが下地材に納まらない可能性があります。
ビスが2か所でも十分に支持はできますが、荷重が大きくなった時の不安があるので、しっかり4か所を下地材に固定することが推奨されます。
石膏ボード用のネジ穴補修パテもあるので、それを使って穴を補修してからビスを締めると、ある程度固定することはできますが、天井はハンガーパイプにかけた荷重が、ビスが抜ける方向に直接かかるので、しっかりと下地材に固定するようにしましょう。
まとめ
寝室にハンガーパイプを設置するのは見た目が想像以上にすっきりするので、クローゼットの収納量が足りていない場合にはとてもおすすめです。
設置する場所の条件に合った材料さえ選定できれば、設置は二人で行えばそれほど難しくはありません。(電動ドリルは必要になります。)
今回のハンガーパイプはW90cmでしたが、それでも収納量はずいぶん増えた感じがします。高さは天井から90cmで、ママも簡単に手が届く位置にしました。
既製品でちょうどよいサイズのものが見つけることができれば、費用も安くなり、取付けもより簡単になります。
収納量に困っていたら、参考にしてみてください。