仕事部屋(子供部屋)に大きめの本棚が欲しいと思っていたので、DIYで作ってみることにしました。
5年ほど前から本を読むことを日課にして、月10冊を目標に読み始めました。それまでにもときどき本は読んでいたのですが、たまに時間のあるときに読む程度だったのでそれほどたくさんの本を読んではいませんでした。
本を読むスピードが早いわけでもないので、月10冊はなかなかハードルが高いのですが、それでも目標の年間100冊は達成したいと考えていましたが、結局のところ、年間70~80冊前後(月5~6冊)くらいが平均になっている感じです。
それでも読んだ本の記録を付け始めてから集計して、5年間で400冊程度になるので、なかなかの本の量になっていました。
今回は、作りは単純だけど意外に難しい本棚を作ってみたので紹介したいと思います。
本棚を計画しよう
本棚のサイズを決める
まずは本棚を設置する位置を決めて、それに合わせて本棚の大きさ設定します。
今回は、机の背面の壁一面に設置することにしたので、採寸した壁の寸法をもとに本棚の段数と大きさを設定します。
下段2段は少し高さのある本や子供のおもちゃなどが置けるようなスペースを確保します。
A4サイズのノートがちょうど入るくらいの高さが30cmなので、それに合わせて設定します。残りの高さは、一般的な書籍がだいたい20~25cmくらいには納まるので、25cmに設定しました。
材料を選ぶ
材料は近くのスーパービバホームで入手できる杉板の無垢ボードを利用します。
この「無垢ボード」は杉板の無垢材を接着剤で何枚も繋げて作られている集成材ですが、無垢の素材感があって低価格なので、よく使わせてもらっている材料です。
厚みは24cmなので、市販の本棚と比べると少し重くなってしまいますが、DIYで作るのであればこれくらいの厚みがあった方が作りやすいとは思います。
部材を準備する
材料を決めたら部材を準備します。
ムクボードをパーツに合わせてカットしますが、我が家にはノコギリ以外の切断系の工具はないので、カットはすべて購入したお店でやってもらいます。
1カット80円かかりますが、電動ノコギリを持っていないのであれば、お店でやってもらうのが断然楽なのでおすすめです。
部材の切り出しの精度は、完成した時の仕上がりのきれいさにも大きく影響するので・・・・・自前でやるのはなかなか大変💦
作り方
1~2段目の組立て
棚板の準備ができたら、組み立て作業に取り掛かります。
基本的には下段から作っていきますが、1段目の横板を組んだ段階で側板を取り付けて、左右のズレの調整と骨組みの安定感を確保します。
破材が余ったので、底板の裏に幕板を取り付けて棚の1段目が床レベルよりも少し高くなるようにしました。
幕板は強度確保や反り防止として使われることが多いですが、今回は見た目的に1段目を床よりも少し上げたかったので取り付けることにしました。
【幕板とは・・・】
横長方向に取付けられた幅広の板のことで、外壁の上下の仕切りやテーブルの天板の裏に使われています。
家具に使われる幕板は、強度の確保と天板の反りを防止するために取り付けられていることが多いです。
周りの散らかり具合は気にせずに・・・
細かい納まりで見た目が変わってきます!
棚を作る組み方は事前に決めておきましょう。
特に板を直角に取り付ける時に、「縦勝ち」か「横勝ち」になるかを決めておかないと寸法も変わってきます。
【縦勝ちと横勝ち】
棚や枠などの板を垂直に組む際に、縦の板を伸ばして納めるのが「縦勝ち」で、横を伸ばすのを「横勝ち」と言います。棚などの場合、木口が側面から見えなくて見た目がすっきりする縦勝ちで組まれることが多い。
今回は、天板を「横勝ち」、底板を「縦勝ち」にしました。
設置する壁の条件にもよりますが、側面が見える場合は縦勝ちの方がすっきりときれいな見た目になります。
ただ、天板の上に何かものを置いたりする場合は、強度を考慮して横勝ちを選ぶと安全です。
今回は中間に間仕切板が2枚あるので、縦勝ちでもよかったのですが、側板の固定度を高めたかったので横勝ちにして、上からダボでズレないように固定させることにしました。
2~天板までの組立て
1段目と同じように2~6段目を組み立てます。
仕切板を取付けて、上に棚板をのせて固定していくのですが、ここで一番難しいのが、仕切板の固定です。
下段の同じ位置に仕切板があると下からビスを打って固定させることができなくなります。アングルなどの金物を使って固定することもできますが、あまり見た目が良くありません。
見た目がすっきりとした納まりにするために、ドリルで穴を開けてダボで固定させるのですが、そこで役に立つのが『ダボマーカー』!!
ダボ穴に設置して、仕切板を上から押しつけると穴の中心に印を付けてくれる優れもの!
【ダボマーカー】
ダボ継ぎに使用される穴あけ位置をマーキングする金物。
ドリルに開けた穴にはめ込んで継ぎ合わせる木材に印を付けることができます。
印を付けてもドリルで穴を開けるときに結構ズレるので、難しいですが許容範囲には納まっているかなと・・・
側板はダボ穴を貫通させてから、穴にボンドをいれてダボを埋め込んで固定させます。
作業は単純ですが、段数が多いと仕切壁も12枚と多くなるので、結構手間がかかります。
このサイズを我が家で作ろうとするとスペースがなくてなかなか大変💦
本棚の完成
天板を横勝ちでダボで固定させたら完成です!
仕切棚はよく見るとちょっとずつズレていますが、気にならない程度なので、遠くから見たらほとんど分かりません。
仕上げに細目のヤスリ#400で全体にヤスリ掛けして、蜜蝋ワックスを塗って完成です!!
ワックスを塗ると色合いが濃くなっていい感じになります!
まとめ
デスクの背面の壁に本棚を設置して、約450冊の本を収納できるようになりました。リビングの本棚と合わせると収納量はしばらく問題なさそうです。
棚の余ったスペースは子供のプラモデルやLEGOなどを飾るスペースとしても利用できます。
本棚の作成にかかった期間は土日だけの作業で3週間くらいですが、材料を全部まとめて運ぶことができなかったので、その週に作業する分だけを購入して運んでいた分、時間がかかってしまいました。
実際の作業時間としては3~4日くらいでしょうか。
これだけ大きな本棚を市販のもので探すのはなかなか大変なので、壁に合わせて本棚を作るのはおすすめしたいDIYの一つです!
ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
大型の家具を作るのに一番大変なのは、やはり、材料を運ぶこと!!ですね