我が家では、お金のやりくりや算数を学ぶために「駄菓子屋おとん」なるものを開店しています。
お小遣いを渡してそのお金の中で自分の好きなおやつを買う、いわゆる町の駄菓子屋を家で再現しただけのものですが、自分のお小遣いの中でその日に食べたいものを買うのか、欲しいものは金額が高く設定されているので、我慢してお金を貯めないと買うことができない。
そしたら、今日は少しだけで我慢して数日後にお金が貯まったら買うようにしよう。というように、お金に対する価値観や欲しいものがなんでもすぐに手に入る訳ではないということを学んでもらいたいと思いました。
また、お菓子をただ食べるだけでなく、自分で考えて選ぶ楽しさや学びを得ることができたらいいなと思って考えました。
今回は、「駄菓子屋おとん」を取り入れた効果と影響について紹介させていただきます。
駄菓子屋おとんの準備
駄菓子屋おとんを開店するための準備に取り掛かります。楽しみながら学べることをテーマに雰囲気作りも大切です。
お店作り
まずは駄菓子を飾るためのお店作りです。
どんな入れ物でもよいと思いますが、10円のお菓子は細かいので、段ボールなどで臨機応変に区分けできる方が後から調整がしやすいです。
看板は昔ながらの駄菓子屋をイメージして雰囲気作りをします。
お金作り
次に使用するお金を用意します。
本物のお金だと衛生面なども気になるので、3coinsのお金セットを使います。お金のおもちゃもたくさんあるので、どれを使ってもよいと思います。
実際に駄菓子屋をやってみると1円や500円を使うことはほとんどなく、50円と10円の使用量が圧倒的に多くなります。
そのため、お釣りが払えなくなってしまうことがあったので、お金を新たに発行することにしました。
我が家の日銀はママです。
ハンコ消しゴムをつかってうまく彫ってくれました。
最初は反転させるのを忘れてて、出来上がって押したときに気付いたみたいでかなり凹んでいました・・・気持ち分かるよ( ´∀` )
買い出し
最後は、お菓子の買い出しで最近は10円お菓子の売っている駄菓子屋も少なくなりましたが、よくよく探してみるとショッピングモールなどに駄菓子屋が入ってるところも結構あることが分かりました。
また、出張先などで駄菓子屋を見つけると新しいおやつはないかと探したりもしていました。
当初はお菓子のみを販売していたのですが、だんだんおまけ付きのものやお金を貯めてほしいものを買うという我慢する感覚を身に付けてもらいたくておもちゃなども取り入れるようになりました。
メリット
駄菓子屋おとんをしばらくやってみて感じたメリットを紹介します。
算数の学びになる
お金の計算をすることで算数の足し算引き算を学んでもらうことが目的の一つでした。
目的を持たせることで自然に学ぶことができ、計算を覚えるのが早くなるのではないかと思いましたが、そんなに簡単ではありませんでした。
諦めずに毎日行うことで少しずづですが、できる足し算が増えてきたりもしましたが、まだ感覚的な計算でお金を払っているような感じです。
ただ、お菓子が食べたいという目的があるので、計算することをめんどくさがることもありますが、投げ出さずに答えをだそうと努力をしてくれたのはとてもよいことではないかと思いました。
今では、位が変わらない足し算引き算はある程度できるようになってきました。まだまだ間違えることもありますが、継続は力なりです。
計算の道具としてレジスターを取り入れようとしましたが、スペースの問題でママストップがかかって導入は断念しました。
おもちゃ レジスター お買い物ごっこ 知育玩具 3歳 BorneLund(ボーネルンド ) ラーニング・リソーシーズ社 キャッシュレジスター おうち時間 初節句 子供
お金の価値をだんだん理解する
毎日自分がもらえるお小遣いは決まっており、その限られたお金の中で、取捨選択しなければいけないので、お金に対する価値観を持ってもらうことができたのではないかと思います。
「200円かぁ~、高いなぁ~。」みたいな感じに呟くようになりました。
自分がほしいものを買うためには我慢してお金を貯めることも必要であることを学ぶにはとてもよい予行練習になったのではないかと思います。
自分でお金を持って考えることで、欲しいものがあるけれど、なぜそれが手に入らないのかを理解してくれるようになりました。
お菓子への関心が薄れていく
これは意外だったのですが、長男の場合は、だんだんとお菓子への関心が薄れていくのが分かりました。
当初は、朝から「今日、駄菓子屋おとんできる?」って聞いてくるくらいハマっていたのですが、何か月か経ってくるとお菓子よりもおもちゃの方に関心が高くなり、お菓子をあまり買わなくなりました。
食べ飽きたというのもあるのかもしれません。もともと食に強い執着心があるタイプの子ではなかったので、そうなったのかもしれません。
デメリット
次にデメリットです。
やはり、メリットだけではなく、もちろんその逆もあります。
お菓子を食べ過ぎる
一番悩んんだのは、お菓子を食べ過ぎた日は夕食をあまり食べなくなることでした。
一応、買い物は自分の持っているお金の中で自由にさせるのですが、食べる量は制限を掛けて、一部は次の日に食べるようにしたりしたのですが、それでも夕食を食べる量が少なくなる日がありました。
ママが次男の育休中は保育園から16時くらいに帰ってくるので、そこからおやつを食べていました。
スナック系のお菓子を食べると夕飯に影響するので、入荷するお菓子を軽めなラムネやグミ、もしくは知育菓子のような手作りするものにしたりして工夫していました。
お菓子への関心が薄れるにつれて、食べる量も減ってきたのでだんだんと落ち着いてきました。
これは長男が食への関心がそれほど強くなかったのでそうなっていったのかもしれません。おそらく、子供によるかと思います。
在庫が余る
いろんなお菓子が選べるほうが楽しみが増すだろうとも思ってさまざまな種類を買ってくるのですが、やはり全部が好きなものではなく、好みは偏ります。
そうすると、人気がないものは賞味期限切れになってしまうので、ある程度定期的に確認して、賞味期限が近いものは値引きしたりして調整を行わないといけません。
ルール設定が難しい
1日のお小遣いとお菓子の値段の設定をどうするかも悩みどころでした。お小遣いを上げ過ぎると食べ過ぎてしまうので、調整が難しかったです。
あとは、お手伝いをしたら+10円、学習帳を何ページしたら+10円などルールを設定しようとしましたが、そのルールをしっかり設定する前に駄菓子を食べる頻度が極端に減ってしまったので、駄菓子屋おとんが開店しない日が増えてしまって、そこまで行きつくことができませんでした。
子供の中でブームが過ぎたんでしょうね・・・
まとめ
お金についてや算数の学びになるのでメリットも多くあったのですが、やはり、食事の面でデメリットはあります。うまくルール設定や入荷するお菓子の種類を調節することでカバーできますが、定期的にお菓子を買い出ししたり、ルールを管理したりするのが、長期間やっているとだんだん疎かになってきてしまいます。
我が家の場合、次男の育休中は子供が保育園から帰ってくるのが早かったので、駄菓子屋おとんを何とか開店できていましたが、4月からママの育休が明けてからは、夕食頃に帰ってくるようになったので、自然と駄菓子屋おとんはできなくなりました。
今は、土日に開店する程度になってしまいました。足し算引き算も毎日やらないとなかなか成長していかないですね。
一長一短はありますが、ある一定の期間だけでもやってみるのは子供の遊びと学びの一環としてもいいのではないかと思いまいした。
次男が大きくなった時にも駄菓子屋おとんを開店する機会はあると思うので、今回の経験を踏まえて改善していきたいと思います。