我が家の柴犬「みと」3歳♀は、ケージを使っていないので、基本一日中家の中で自由に過ごしています。
みとの寝床はリビングのビーズクッションか寝室のみと用のベッドか、あとは私たちが寝てるベッドの下に潜り込んでいるかなので、夜中にその寝床3か所を頻繁に移動しています。
キッチンの近くに水飲み場やトイレがあるので、寝るときは寝室の扉を少し開けていますが、冬場は寒いのでどうにかしたいなと考えていました。
それで、ペット用ドアの網戸に設置するタイプを探してみたのですが、柴犬サイズのものはあまり見当たらなくて、網戸用のものは結構あるのですが、室内ドア用となるとなかなかちょうどいいものが見つかりませんでした。
↓ペット用網戸ドアの記事はこちら
ペットールオリジナルM(猫、中型犬)用ペットドア
そこで、犬用扉を寝室のドアにDIYすることにしました。
扉をつくる
まずは、寝室のドアに取り付ける犬用扉を作ります。
今回は、もともとキッチンのゲージで作っていたものを再利用することにします。
あまり重くなり過ぎると扉が開きにくくなるので、枠材はしっかりと作り、面材はベニヤ板などの薄い材を利用するのがおすすめです。
扉の大きさは、ペットのサイズに合わせて設定します。
みとの背丈に合わせてあまり大きくなりすぎないように扉の大きさを決めます。
今回は、幅20cm × 高さ 28cm に設定しました。
みとの体高は40cmくらいなので、少ししゃがんで通れるくらいの位置に扉を設置します。
床から12cmくらいの位置に扉の下端がくるくらいにしました。
寝室ドアに穴をあける
次に、ドアに穴をあける作業ですが、この作業は少し躊躇してしまいます。
なぜなら・・・後戻りができないからです。
素人が気軽に取り換えることができるような代物ではないので、失敗したらそのままの状態でしばらく過ごさなければなりません。
失敗しても埋めることはできる!と割り切ることにしました。
寝室扉の仕上げ面材は、ベニヤなので細いのこぎりでも簡単にカットすることができます。
マンションの室内扉の多くには、フラッシュドアが設置されており、木の芯材で骨格が作られています。
そのため、これくらいの穴をあけると一部骨組み部分を切り抜かなければならなくなります。
骨組みを切断しても両側から面材で接着されているので、扉が壊れたり、変形してしまうことはありません。
ただ、その部分の強度は弱くなるので、ペット用扉の枠と合わせて骨組みを補強してあげた方がいいです。
木の芯材で骨格を作り、その両面に合板などの表面材を接着した内装ドア
OLFA(オルファ)カッター挽き廻し鋸217BN
表面の面材をカットして、出てきた骨組みを裏面の面材と合わせてのこぎりでカットします。
骨組みに使われている木材もかなり軽いものが設置されているので、カットもスムーズにできます。
扉の枠をはめ込む必要があるので、骨組みの材は枠幅分くり抜きます。
カットの粗さなどは後からヤスリで整えるので、あまり気にしなくてよいと思います。
穴に枠を取り付ける
ドアの厚みが3.5cmで、そのうち面材が 2.5mm×2=5.0mm なので、幅が約3.0cm程度の枠材を用意します。
枠材は、両面を木工用ボンドで接着してしばらく放置しておきます。
説明には、速乾用で12時間の静置で、1~2時間以降に切断加工を行うことが推奨されています。
待ちきれないので、1時間くらいで次の作業を進めることが多いです。
枠の上部には扉を取り付けれるように穴をあけて、はめ込めるための溝を設けておきます。
メンテナンスを考えると扉が取り外しできた方がいいので、溝と扉の出っ張りの微調整は少しずつ削ってちょうどいい部分を探します。
扉を取り付ける
最後は扉を取り付けて、枠との隙間を埋める緩衝材を取り付けます。
サンエス すき間モヘアシール ペタモヘア 網戸用 10M
緩衝材は固すぎたり、大きすぎたりすると扉の開きが重くなってしまうので、毛足のついたタイプを使って、それでも動きが悪い場合は少し毛足をカットして調整します。
犬用ドアの完成
扉の動作が両側に問題なく動いて、みとが通れることが確認できれば完成です。
みとは最初は戸惑っていましたが、すぐに慣れて活用しています。
作業の一連の流れを倍速バージョンで動画にまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ
寝室のドアに穴をあけるのは、かなり躊躇してしまいますが、イメージしていた通りに出来あがったのでよかったです。
みとのために扉を開けておく必要がなくなったので、冬場は他の部屋からの冷気が侵入しにくくなったので、寒さはだいぶ軽減しました。
分譲マンションですが、将来ずっと住み続けるか分からないので、売却する時のことを考えるとなるべく特殊なことをしない方がいいという意見もありますが、犬猫を飼っている世帯にターゲットを絞って考えれば設置されているメリットは大きいので、多少のマイナス面は割り切ることにしました。
設置して数か月経ちますが、犬用ドアを取り付けて良かったと思っています。
犬用ドアを検討されている方はぜひ、参考にしてみてください。