カタカタ人形を作るときに、意外と面倒なのが均等な間隔で穴を開けて木の棒をはめ込んでいく作業です。
そんな面倒な作業も有孔ボードを使うと、あらかじめ等間隔に穴が開いているので、手間が省けます。
カタカタ人形とは、
カタカタと左右に揺れながら軽快なリズムで、下まで落ちていく木のおもちゃです。
カタカタ人形・カラー (BE20012C) 【ベック/BECK】 【1歳頃から】
今回は、有孔ボードを利用してカタカタ人形をつくると手間も省けるし、いろいろな可能性が広がることについて紹介します。
ボードをつくる
まずは、人形を落とすためのボードを作ります。
材料
材料は、有孔ボード、角材、φ5mmの木棒、φ20mmの木棒を使って作ります。
ボードは有孔ボードとφ5mmの木棒と角材のみで他は人形の材料として使います。
基本的に有孔ボードの穴はφ5mmだと思いますが、購入する前に念のため確認を行った方がいいかもしれません。
作り方
ボードは適度な大きさにのこぎりでカットします。
大きさは好みの長さを設定してもらっていいと思いますが、今回は、40cm×70cm程度のボードにしました。
ボードにはめる木棒φ5mmをカットします。
約5cm程度でカットすれば十分に長さを確保することができます。
カットした木棒を一つおきにはめていきます。
全部はめるとハリセンボンみたいになります。
次に、横の移動ができるようにスロープを取り付けます。
スロープの材料は100均にある角材3Pを使用します。
どんな感じになるかは人形を作成してから動画で紹介します。
ボードの完成です。
人形の作り方
次は人形を作ります。
木の材質や大きさによって人形の落ちるスピードが変わったり、手の木棒の長さによっても動きが変わってくるので、いくつか作りながら調整してうまくいくものを探っていくのがよいかと思います。
角材は2.5cm×2.5cm×6cmくらいにカットした人形を作ります。
角材にφ5mmの穴を開けて棒を通します。
木棒は有孔ボードにはめこんだ間隔と調整しながら長さを設定してください。
今回はだいたい7cmくらいでスムーズに落ちていきました。
木棒をはめ込んだら人形の完成です。
木の種類を変えたり、手の長さを変えたりしてもっともスムーズに落ちる形を探すためにいくつか人形を作って試してみるのをおすすめします。
いろいろな人形
続いて、スロープをスライドさせるものなど少し変わった人形を作ります。
ローラー人形
ローラー人形は、頭の部分にローラーを取り付けてスロープを横移動できるようにします。
木棒から取れないように爪楊枝くらいの棒を差し込みます。
ローラーの大きいバージョンと小さいのを作りました。
こんな感じでローラーの人形だけがスロープをスライドするようになります。
反転人形
カタカタ人形は重心が下側にないと重さが足りないせいか、あまりスムーズに落ちなくなります。
そのため、手を付ける位置はだいたい中心よりも上側になるのですが、真ん中の位置に取り付けて重心を移動させることができれば、どちらの方向でもカタカタと落ちてくれるのではないかと考えました。
そこで、人形の中に重心を移動させることができるようにビー玉を入れるように穴を開けます。
真ん中をくり抜いてしまった分、人形の重さが軽くなってしまったので、ビー玉は2つ入れて重さを増します。
1つだと軽すぎるのか、なかなかスムーズに落ちません。
中に入れる玉を鉄の玉にして小さい人形も作ってみました。
玉の重さがあるので、スムーズに動きます。
そして、人形を小さくしたことによって垂直方向を向いた状態でもカタカタと落ちていくことができるようになりました。
これは意外な発見でした。(動画の最後の方にその様子があります。)
おまけ
カタカタ人形ではないですが、この有孔ボードの木棒ではしご落としもできるのではないかと思って、コマを作ってみました。
(はしごだるまとも言われるようです。)
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コマは両側にφ5mmよりも大きい穴を開けて入口部分を5mm未満にして溝を作ります。
有孔ボードにはめ込んだ木棒の両側を少しカットして、縦方向からは出れて横方向からはでれないような形にします。
あとは何度か試しながらコマの大きさを調整していきます。
失敗することも多いのですが、なんとかはしご落としも下まで落とすことができました。
もう少し精度が上がることが今後の課題です。
まとめ
有孔ボードを利用してカタカタ人形を作ると、単なる落ちるだけの動きから横の動きを追加することができたりするので可能性が広がります。
スロープを増やしてジグザグな横の動きを入れてもよさそうですし、途中でレーンが変わる仕組みを入れてみるなども面白そうです。
何より、もともと穴が開いているところが一番の魅力ではないかと思います。
少し大きい子供が遊ぶ場合は、自分でコースを作れるようにしてあげたりすると、知育玩具としても活用できそうです。