久しぶりに訪れた骨董市でおもしろい動きをする時計?おもちゃ?を見つけました。形やアンティーク調の見た目も気に入ってすぐに購入してしまいました。
調べてみると、トミー(現:タカラトミー)が1993年頃に発売した『ギルドクロック』というものでした。
時計としては精度が低く使い物にはならないので、当初からおもちゃとして販売されていたようです。
今回は、そんな『ギルドクロック』について紹介したいと思います。
ギルドクロックとは

ギルドクロック(Guild Clock)は、16世紀にヨーロッパで誕生した時計師ギルド(同職組合)によって製造・管理された時計を指します。
これらの時計は、単なる時間を示す道具ではなく、職人の技術と芸術性を凝縮した工芸品として市場に出回りました。
初期のギルドクロックはゼンマイ式や振り子式が主流で、やがて懐中時計や置き時計など携帯性や実用性が向上した時計が登場しました。
現在ではアンティーク時計として高値で取引されているものもあります。

16世紀のギルドクロークのイメージ
今回紹介するギルドクロックは、おもちゃメーカーのトミーが1993年に発売した『マイクロ・フライングモデル』で、Wフライング振り子の調速装置を組み込んだものです。
時計の精度、扱いやすさ、耐久性などは現在の実用時計のレベルで使用することはできません。
メーカー名:TOMY トミー
商品名:guild clock ギルドクロック
モデル:95-581 マイクロ・フライングモデル
本体寸法:幅62×奥行55×高さ11(mm)
本体重量:240g
作動時間:24時間/35巻
材質:亜鉛ダイキャスト
20年以上前のおもちゃだけど、驚くほど精密によく出来ています。
玩具メーカー 『トミー株式会社』とは・・・
トミー(TOMY)は、日本の玩具メーカーで、現在のタカラトミーの前身。
2006年にライバル企業だったタカラと合併し、『タカラトミー』に社名変更されています。
トミー時代の定番玩具は今でも「TOMY」ブランドとして発売。
代表的なおもちゃは、プラレール、トミカなどがあり、今でも子供から大人まで親しまれている玩具メーカー。
ギルドクロックの様子



アンティーク調の形も気に入ってます!
仕組み

ギルドクロックのマイクロ・フライングモデルは、ゼンマイを巻いて糸の先に錘が左右にある金属棒に絡み付いてくるくる回る振り子の動きを利用した仕組みで、これによって時を刻む事ができます。
時計としての精度は低いため、1日で30分〜2時間程度の狂いが生じてしまいます。
ゼンマイをいっぱいに巻いても1日しか動かず、実用性のある時計ではなくインテリアとして飾って見て楽しむ時計として発売されました。
トミーから発売されたギルドクロックには組立式のものと予め組立てられた物があったようです。今回手に入れたのは、後者のものになります。
【ギルドクロックの仕組み】


実際に動かしてみた
振り子が動く様子が面白くてずっと見てられます!
まとめ

時計としては精度が低くて使えないけれど、ゼンマイ式の振り子のおもちゃとしてはかなり精密なものになります。
小さな子供が遊ぶようなおもちゃではありませんが、アンティーク品として飾って、たまにゼンマイを回して振り子の動きを見て楽しむ、大人のアイテムとして飾っておくのにとてもいい商品だと思います。
ドームカバーや土台マットもついているので、オシャレなアイテムとして家に飾ってもいい感じになります。